ギターコード表:よく使うコードの押さえ方一覧(印刷用PDF付き)
ギターコード表の無料一覧。メジャー・マイナー・セブンスなどよく使うコードを押さえ方の図で確認でき、印刷用PDFも利用できます。エレキ・アコギ共通で使えます。
本ギターコード表は、アコースティックギターおよびエレキギターで頻出する主要なコードの押さえ方を一覧で確認できるリファレンスです。C・G・D・A・Eの基本メジャーコード、Am・Dm・Emのオープンマイナーコード、ブルースやポップスに欠かせないドミナントセブンスコード(C7・D7・E7・G7・A7)、さらに指板全体へ応用できるバレーコード(F型・Bm型)のフォームを掲載しています。
各ダイアグラムには押さえる指の番号、開放弦(○)、弾かないミュート弦(×)を明記し、A4用紙で手元に置いて使える印刷用ギターコード表(PDF)および手書き練習用の白紙コード表ワークシート(PDF)のダウンロードリンクも用意しています。ゼロから指の置き方や練習ドリルを学びたい方は、基礎8コードを順序立てて解説したギターコード初心者ガイドをあわせてご活用ください。また、各コードの実際の響きや構成音をブラウザ上でその場ですぐに試聴したいときは、バーチャルギターで確認できます。これからギターを始める方は、最初の一歩から練習の順番までをまとめたギター初心者ガイドもあわせてどうぞ。
コード図(ダイアグラム)の読み方
コードダイアグラムは、ギターを正面から立ててネックを眺めた状態を図面化したものです。縦線が弦、横線がフレットを表しています。
- 6本の縦線: 左端の太い線が6弦(最も太い低音弦・E)、右端の線が1弦(最も細い高音弦・E)です。左から順に「6弦・5弦・4弦・3弦・2弦・1弦」と並びます。
- 横線とナット: 一番上にある太い二重線または濃い横線は「ナット(上駒)」を示しています。ナットより下が1フレット、2フレット、3フレットと続きます。図の左上に「2fr」や「3fr」といったフレット指定の数字がある場合は、そのフレットから図が始まっていることを意味します。
- 黒丸(●)と中の数字: 弦を押さえる位置を示します。丸の中に書かれた数字は、推奨される左手の指番号です。
- 1: 人差し指(Index finger)
- 2: 中指(Middle finger)
- 3: 薬指(Ring finger)
- 4: 小指(Pinky)
- ○(白丸): 開放弦(フレットをどこも押さえずにそのまま鳴らす弦)を表します。ダイアグラムの枠の上に表示されます。
- ×(バツ): ミュートする弦、またはピックで弾かない弦を表します。他の指の腹や側面を軽く触れさせて消音するか、ストローク時に右手が当たらないように避けて演奏します。
- 弧線(アーチ・バー): セーハ(バレー)を表します。1本の指(主に人差し指)を寝かせ、同じフレットの複数の弦をまとめて同時に押弦します。
コードを確実に鳴らすための基本姿勢として、指先の腹ではなく爪の生え際近くの先端をフレットに対して垂直に立てることが大切です。指が寝てしまうと、すぐ隣の開放弦に触れて音が詰まる原因になります。また、フレットの金属バーの真上ではなく、金属バーの「すぐ手前(キワ)」を押さえることで、最小限の力でビビりのない澄んだ音を鳴らすことができます。
練習に入る前には、必ず楽器の音程を正確に合わせておきましょう。チューニングが狂っていると、正しい指使いで押さえていてもコード全体の和音が濁って聞こえてしまいます。チューニングの確認にはブラウザで使えるギターチューナーや、各弦の正確な周波数と音名を網羅したギター・チューニング表が役立ちます。
基本のメジャーコード一覧(開放弦)
メジャーコード(長三和音)は、明るく安定した響きを持つ音楽の基本となる和音です。ルート音(根音)、長3度(ルートから4半音上)、完全5度(ルートから7半音上)の3つの音で構成されます。
以下の5つのオープンメジャーコード(C・A・G・E・D)は、ポピュラー音楽のコード進行の大半を支える必須フォームです。
| コード名 | 構成音(ドレミ) | フレット表記(6弦→1弦) | 押さえる指(6弦→1弦) | ダイアグラム |
|---|---|---|---|---|
| C | ド・ミ・ソ | X-3-2-0-1-0 | — 3 2 — 1 — | |
| G | ソ・シ・レ | 3-2-0-0-0-3 | 2 1 — — — 3 | |
| D | レ・ファ♯・ラ | X-X-0-2-3-2 | — — — 1 3 2 | |
| A | ラ・ド♯・ミ | X-0-2-2-2-0 | — — 1 2 3 — | |
| E | ミ・ソ♯・シ | 0-2-2-1-0-0 | — 2 3 1 — — |
各メジャーコードのポイント
- Cメジャー: 5弦3フレットがルート音(ド)です。6弦は親指の先をネック上部から軽く触れさせるか、薬指の先端を少し当ててミュートします。1弦開放弦(ミ)に人差し指の腹が当たりやすいため、人差し指の第1関節をしっかり曲げて空間を確保するのが美しく響かせるコツです。
- Gメジャー: 6弦3フレットがルート音(ソ)です。低音から高音まで6本の弦すべてを力強く鳴らすコードで、アコースティックギターのストローク伴奏で頻出します。図の中指・人差し指・薬指のフォームのほか、1弦を小指で押さえ、薬指を2弦3フレット(レの音)に置く4点押さえのバリエーションもよく使われます。
- Dメジャー: 4弦開放がルート音(レ)です。太い低音弦(6弦と5弦)を鳴らすと響きが濁るため、親指をネックの上から出して触れるか、ストロークを4弦から振り下ろします。1弦から3弦にかけて指先がコンパクトな三角形を作るため、手首を少し前に出して指を立てます。
- Aメジャー: 5弦開放がルート音(ラ)です。2フレットの4弦・3弦・2弦という狭い空間に指を3本並べる必要があります。人差し指・中指・薬指の順番で縦に少し段差をつけて並べるか、手の大きさに合わせて中指・薬指・小指で押さえる方法もあります。
- Eメジャー: 6弦開放がルート音(ミ)です。6本の弦すべてを開放弦と組み合わせて鳴らす、ギターの中で最も重厚で豊かなオープンコードです。後述するAmコードと全く同じ指の三角形配置を、そのまま1本ずつ太い弦側へ移動させた構造をしています。
基本のマイナーコード一覧(開放弦)
マイナーコード(短三和音)は、哀愁や切なさ、落ち着いた陰影を感じさせる響きを持つ和音です。メジャーコードの第3音(長3度)を半音下げて「短3度」にすることで構成されます。
ギターの開放弦を使った主要なマイナーコードは以下の3つです。
| コード名 | 構成音(ドレミ) | フレット表記(6弦→1弦) | 押さえる指(6弦→1弦) | ダイアグラム |
|---|---|---|---|---|
| Am | ラ・ド・ミ | X-0-2-2-1-0 | — — 2 3 1 — | |
| Dm | レ・ファ・ラ | X-X-0-2-3-1 | — — — 2 3 1 | |
| Em | ミ・ソ・シ | 0-2-2-0-0-0 | — 2 3 — — — |
各マイナーコードのポイント
- Am(Aマイナー): 5弦開放がルート音です。指の配置はEメジャーと全く同じ形状で、1弦から5弦までのまとまりの良い響きが特徴です。Cメジャーコードとは薬指の位置が異なるだけなので、CとAmのコードチェンジは素早く切り替える練習に最適です。
- Dm(Dマイナー): 4弦開放がルート音です。Dメジャーでは1弦2フレットだった音(ファ♯)が、1フレット(ファ)へと半音下がっています。人差し指が1フレット、中指が3弦2フレット、薬指が2弦3フレットと、指が3つのフレットにまたがって広がるため、手首を柔軟に保ちます。
- Em(Eマイナー): 6弦開放がルート音です。Eメジャーの3弦1フレット(ソ♯)から人差し指を離して開放弦(ソ)にするだけで成立します。中指と薬指の2本だけで押さえられるため、ギター初心者が最初に覚えるコードとしても最も取り組みやすいフォームです。
セブンスコード一覧(ドミナント・セブンス)
セブンスコード(属七の和音、ドミナント・セブンス)は、メジャー三和音にルートから数えて「短7度」の音を加えた4和音です。
長3度と短7度の間に生じる増4度(トライトーン)と呼ばれる緊張感のある不協和音程が特徴で、トニック(主和音)へと解決しようとする強い前進力を持ちます。ブルース、ジャズ、ファンク、ロック、ポップスのサビ前(ドミナントモーション)など、多彩な場面で活用されます。
| コード名 | 構成音(ドレミ) | フレット表記(6弦→1弦) | 押さえる指(6弦→1弦) | ダイアグラム |
|---|---|---|---|---|
| E7 | ミ・ソ♯・シ・レ | 0-2-0-1-0-0 | — 2 — 1 — — | |
| A7 | ラ・ド♯・ミ・ソ | X-0-2-0-2-0 | — — 2 — 3 — | |
| D7 | レ・ファ♯・ラ・ド | X-X-0-2-1-2 | — — — 3 1 2 | |
| G7 | ソ・シ・レ・ファ | 3-2-0-0-0-1 | 3 2 — — — 1 | |
| C7 | ド・ミ・ソ・シ♭ | X-3-2-3-1-0 | — 3 2 4 1 — |
各セブンスコードのポイント
- E7: Eメジャーのフォームから4弦2フレットを押さえている薬指を離すだけで完成します。4弦開放が「レ」の音となり、力強くブルージーな響きを生み出します。
- A7: Aメジャーで押さえていた3弦2フレットの指を外し、3弦を開放弦(ソ)にします。中指(4弦2フレット)と薬指(2弦2フレット)の2本だけで押さえられる非常に扱いやすいコードです。Dメジャーコードへのスムーズな進行を作ります。
- D7: Dメジャーの三角形フォームを逆向きにしたような形をしています。人差し指が2弦1フレット(ド)、中指が3弦2フレット(ラ)、薬指が1弦2フレット(ファ♯)を担当します。Gメジャーへ強く着地する響きを持ちます。
- G7: Gメジャーの1弦3フレット(ソ)を、人差し指の1弦1フレット(ファ)へと変更した形です。人差し指(1弦1フレット)と薬指(6弦3フレット)が指板の端と端に大きく開くため、手のひらをネックから少し離して構えます。Cコードへと解決する代表格のドミナントコードです。
- C7: Cメジャーの基本フォームを押さえた状態から、小指を3弦3フレット(シ♭)に追加します。他の指の形を崩さずに小指をしっかり立てて弦を捉える練習が必要です。Fコードへと展開する場面で絶大な効果を発揮します。
これらのドミナント・セブンスが次の和音へ向かってどのように解決するかは、バーチャルギターでストラムやアルペジオを鳴らしてみると直感的に体感できます。また、キーごとの主要なコードのつながりを体系的に理解するには五度圏早見表が役立ちます。
バレーコードと移動フォーム(F・Bmとハイコード)
開放弦を使うオープンコードはローポジション(1〜3フレット付近)に限定されますが、人差し指全体で複数弦を押さえる「バレーコード(セーハコード)」を習得すると、指板上のあらゆるポジションへコードフォームを平行移動できるようになります。
特に重要なのが、6弦ルートの「E型バレーフォーム(Fコード)」と、5弦ルートの「A型・Am型バレーフォーム(Bmコード)」の2種類です。
6弦ルートのバレーコード:Fメジャー
Fメジャーコードは、人差し指で1フレットの全6弦をセーハし、残りの指でEメジャーと同じ形(5弦3フレットを薬指、4弦3フレットを小指、3弦2フレットを中指)を作ります。
多くのギタリストが最初に直面する難所ですが、以下のコツを意識することで指の痛みを抑えて確実に鳴らせるようになります。
- 人差し指の側面を使う: 人差し指の正面(指の腹)は関節の溝があり、弦がそのくぼみに入ると音が詰まります。人差し指を親指側へ少し回転させ、骨の硬い側面を弦に当てるようにします。
- フレットの金属バーのキワに寄せる: フレットから離れるほど大きな力が必要になります。人差し指をフレットの金属バーのすぐ手前にぴったり沿わせることで、小さな力でも綺麗に発音します。
- 親指の位置を下げる: ネック裏の親指の位置をネックの幅の中央付近まで下げ、人差し指と向かい合うように配置します。手首にゆとりを持たせ、指で強く挟み込むのではなく、腕全体の重みを指板にかける感覚で押さえます。
5弦ルートのバレーコード:Bマイナー(Bm)
Bmコードは、人差し指で2フレットの1〜5弦をセーハし、薬指で4弦4フレット、小指で3弦4フレット、中指で2弦3フレットを押さえます。6弦は人差し指の先端を軽く触れさせてミュートします。
これはAmコードのフォームをそのまま2フレット分高音側へスライドさせ、開放弦だった部分に人差し指のセーハを置いた構造になっています。
平行移動(ハイコード)の仕組み
バレーコードの最大の強みは、「フォームの形を固定したまま、人差し指のフレット位置を変えるだけで別のコードに変化する」という点にあります。人差し指が開放弦のナットの代わりを果たしているためです。
- 6弦ルート(E型フォーム):
- 1フレットで押さえると F
- 3フレットへ移動すると G
- 5フレットへ移動すると A
- 7フレットへ移動すると B
- 8フレットへ移動すると C
- 10フレットへ移動すると D
- 5弦ルート(Am型フォーム):
- 2フレットで押さえると Bm
- 3フレットへ移動すると Cm
- 5フレットへ移動すると Dm
- 7フレットへ移動すると Em
- 9フレットへ移動すると F#m
最初は全弦を完璧に鳴らそうと力む必要はありません。まずは1〜3弦の高音弦側だけを鳴らす「簡易セーハ」から始めたり、少しずつ指の筋力と柔軟性を養っていくのが挫折しない近道です。
ドレミ音名と英音名の対応表(C=ド…)
ギターのコード表や楽譜は基本的に「C・D・E・F・G・A・B」という英音名で表記されます。日本の音楽教育で親しまれている「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」との対応関係を整理しておくと、メロディとコードの関係が頭の中で整理されやすくなります。
| 英音名(コードのルート) | ドレミ(イタリア音名) | 日本音名(クラシック) | ドイツ音名 | ギター開放弦での対応 |
|---|---|---|---|---|
| C | ド | ハ | C(ツェー) | — |
| D | レ | ニ | D(デー) | 4弦開放 |
| E | ミ | ホ | E(エー) | 6弦開放・1弦開放 |
| F | ファ | ヘ | F(エフ) | — |
| G | ソ | ト | G(ゲー) | 3弦開放 |
| A | ラ | イ | A(アー) | 5弦開放 |
| B | シ | ロ | H(ハー) | 2弦開放 |
なぜ英音名で覚えるべきなのか
ポピュラー音楽の世界で「Cメジャー」を「ドの和音」と呼ぶことはほとんどありません。コードネームは「ルートとなる音名」に「和音の性質(メジャー、マイナー、セブンスなど)」を組み合わせて表記するためです。
- C = C(ド)をルートにしたメジャーコード(構成音:ド・ミ・ソ)
- Am = A(ラ)をルートにしたマイナーコード(構成音:ラ・ド・ミ)
- G7 = G(ソ)をルートにしたセブンスコード(構成音:ソ・シ・レ・ファ)
また、ギターの6本の開放弦(太い方から「E・A・D・G・B・E」)をドレミで読むと、「ミ・ラ・レ・ソ・シ・ミ」となります。5弦のAが基準音(コンサートピッチの440Hzや442Hzのオクターブ下)に相当します。この音名配列を把握しておくと、指板上でルート音を探すスピードが飛躍的に上がります。
印刷用PDFの使い方(通常版と白紙ワークシート)
パソコンやスマートフォンの画面を見ながら練習するのも便利ですが、紙に印刷したコード表を手元に置いておくと、画面の自動スリープや通知に邪魔されず、練習に没頭できる大きなメリットがあります。
本サイトでは、用途に合わせた2種類のPDFファイルを無料で提供しています。
1. 通常版ギターコード表(印刷用PDF)
本ページに掲載されている主要なメジャーコード、マイナーコード、セブンスコード、バレーコードのダイアグラムを、A4用紙1枚に見やすくまとめたPDFです。
ギタースタンドの近くの壁に貼ったり、譜面台に置いたり、ギグバッグのポケットに入れて持ち運ぶことで、練習中に運指を忘れたときでも瞬時に確認できます。
2. 白紙コード表ワークシート(印刷用PDF)
指板のグリッド(フレット枠)だけが整然と並んだ、自由に手書きできるブランクシートです。
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手書きによる記憶定着: 覚えたばかりのコードフォームを、見本を見ずに白紙シートに自分の手で書き込んでみることで、指の配置とフレット位置が脳に深く定着します。
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曲専用コード譜の作成: 練習している曲特有のコード進行や、あまり見かけないテンションコード(add9、sus4、M7、分数コードなど)の押さえ方をメモして、曲ごとの専用リファレンスを作成できます。
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音楽レッスンでの活用: ギター講師が生徒へ宿題を出したり、生徒がレッスン中に教わったオリジナルの押さえ方をその場でメモするレッスンシートとして幅広く活用できます。
エレキギターとアコースティックギターでのコードの押さえ方の違い
コードの押さえ方のダイアグラム自体はエレキギターでもアコースティックギターでも完全に共通ですが、楽器の構造や使用する弦の違いによって、弾き心地や注意すべきポイントが異なります。
1. 弦の張力(テンション)と弦高の違い
アコースティックギターは一般的に太いゲージの弦(例:.012〜.053のライトゲージ)が張られており、弦の張力が高く設定されています。そのため、コードを押さえる際にしっかりとした指先の力が必要になり、フレットのキワを正確に押さえないと音がビビりやすくなります。
一方、エレキギターは細いゲージの弦(例:.009〜.042のスーパーライトゲージや.010〜.046のレギュラーゲージ)が標準で、弦高も低めに調整されていることが多いため、アコギに比べて非常に軽い力で弦を押し込むことができます。ただし、エレキギターで指に力を入れすぎると、弦がフレット間で深く押し込まれてピッチがシャープ(音程が高く上振れ)してしまう現象が起きやすいため、必要最小限の力で優しく押さえる脱力のコントロールが求められます。
2. ミュート(消音)のシビアさ
アコースティックギターを生音でストロークする場合、弾かない弦に多少ピックが触れても大きな問題にならないことがあります。しかし、エレキギターをアンプに接続し、オーバードライブやディストーションなどの歪みエフェクターを使用している場合、弾いていない開放弦のわずかな振動や共振が濁ったノイズとして大きく増幅されてしまいます。
そのため、エレキギターでは「×」印がついた不要な弦(特に低音弦の6弦や5弦)を、親指の腹や人差し指の先端で確実に軽く触れて消音する「余弦ミュート」の技術が極めて重要になります。
3. パワーコードとオープンコードの役割分担
ロックやポップスのバンドアンサンブルにおいて、エレキギターで強い歪みサウンドを鳴らすときは、3度の音を省いてルートと5度だけで構成される「パワーコード」が多用されます。歪ませた状態で全弦を鳴らすオープンコードをかき鳴らすと、倍音同士が干渉して和音が濁ってしまうためです。
対照的に、クリーントーンでの繊細なカッティングや、アコースティックギターでの弾き語り伴奏では、開放弦の豊かな倍音を活かした本コード表のオープンコードが最高の魅力を発揮します。
よくある質問(FAQ)
初心者はどのコードから順番に覚えるべきですか?
まずは、指2本だけで押さえられる Em と、それに人差し指を1本足すだけで作れる Am や E から始めるのがおすすめです。続いて、ポップスで最も頻出する C、G、D を習得していきましょう。この基本コード群(Em・Am・C・G・D・A・E・Dm)をマスターすれば、世の中の無数の楽曲を演奏できるようになります。より体系的な練習手順はギターコード初心者ガイドで詳しく解説しています。
コードを押さえると隣の弦に指が当たって音が鳴りません。どうすればいいですか?
原因の多くは、指の関節が寝てしまっていることにあります。指先の腹ではなく、爪の生え際近くの先端をフレットに対して垂直に立てることを意識してください。また、手のひら全体でネックを強く握り込みすぎていると指が立ちにくくなるため、ネック裏の親指の位置を中央付近まで少し下げ、指の付け根とネックの間に適度な空間を作ると、各指の第1関節が自然に曲がって隣の弦を避けることができます。
Fコードのセーハがどうしても鳴りません。何かコツや代替案はありますか?
Fコードを克服する最大のコツは、人差し指を親指側へ少し傾け、指の腹ではなく骨の硬い側面をフレットの金属バーのすぐキワに当てることです。また、力任せに指でネックを挟むのではなく、左腕の重みをネックに預けるようにしてテコの原理を使うと指の疲労を防げます。どうしても鳴らない場合は、6弦を省いて4弦3フレット(薬指)、3弦2フレット(中指)、1〜2弦1フレット(人差し指の小さなセーハ)だけで押さえる「簡易フォーム」から始めるのも有効な手段です。
エレキギターとアコギでコード表の押さえ方は変わりますか?
押さえ方は全く同じです。一般的な6弦ギターであれば、エレキギター、アコースティックギター(フォークギター)、クラシックギター(ガットギター)のいずれであっても、標準チューニング(E-A-D-G-B-E)を用いている限り、同じコードネームに対して同じダイアグラムの押さえ方がそのまま適用できます。
練習前には毎回チューニングが必要ですか?
はい、毎回の練習前に必ずチューニングを行う必要があります。ギターは木材でできており、温度や湿度の変化、弦の張力によってピッチが常に少しずつ狂います。チューニングがずれた状態で練習を続けると、正しい和音の響きを耳で覚えることができなくなります。練習を始める前にギターチューナーを使って各開放弦を正確に合わせておきましょう。
コードの実際の響きや構成音をWeb上で確認する方法はありますか?
本サイトのバーチャルギターを使用すれば、ブラウザ上で画面の指板をクリックしたりコードボタンを選択するだけで、ギターのリアルなストローク音やアルペジオを試聴できます。指の押さえ方が合っているか耳で照合したいときや、ギターが手元にない環境でコード進行を確認したいときに便利です。
関連ツール
- バーチャルギター — ブラウザ上で指板をタップしてコードの響きを即座に試聴できる無料オンラインシミュレーター。
- ギターコード初心者ガイド — 初心者が最初に覚えるべき基本8コードの押さえ方とスムーズなコードチェンジの練習法。
- ギターチューナー — デバイスのマイクを使ってギターの開放弦ピッチを正確に調弦できる無料チューナー。
- ギター・チューニング表 — レギュラーチューニングからドロップ系、変則チューニングまでの周波数と音名一覧。
- 五度圏 — キーごとのダイアトニックコードやコード進行の組み立てに役立つインタラクティブ五度圏。