クロマチックチューナー無料|どんな楽器もマイクで調律

どんな楽器のどんな音にも使える、無料のクロマチックチューナーです。25 Hz〜2200 Hzの範囲で最も近い12平均律の音名と、そこからのズレをセント単位で表示します。弦のプリセットにない楽器や移調楽器、民族楽器の調弦に最適です。管楽器・弦楽器・鍵盤楽器・声楽など、安定した単音を出せるあらゆる音源に対応し、ブラウザを開くだけで即座にピッチを測定できます。

操作パネル

使い方

時間領域の自己相関(NSDF)に放物線補間を組み合わせ、4096サンプル枠の先頭1536サンプルで相関を取ります。弦の目標音は持たず、25 Hz〜2200 Hzで最も近い半音とセント誤差を報告します。基準はA4=440 Hzの12平均律です。A415からA444までの基準ピッチ変更にも完全対応し、吹奏楽やオーケストラで広く用いられる442 Hzでの高精度な調律が可能です。すべての信号処理はブラウザ内のWeb Audio APIで完結します。

On this page

    「開始」でマイクを許可し、測りたい音を単音で出してください。画面には最も近い音名(C・D・Eなど)と、そこからのズレがセントで表示されます。針が中央の緑(±3セント以内)になれば、その音は合っています。

    移調楽器では、表示される音名が楽譜の音と異なることがあります。たとえばBフラットのトランペットの記譜ドは、実音シフラットと表示されます。実音で読むか、専用チューナーのページを使うと迷いません。

    測定許容範囲は±1セント・±3セント・±5セントから選択可能です。スタジオ録音や厳密な調律には±1セント、周囲に生活音がある環境や音程の揺れやすい管楽器のロングトーン練習には±3〜5セントが適しています。

    測定時はビブラートをかけず、まっすぐなストレートトーンを一定の音量で伸ばすのが正確な判定のコツです。低音域や高音域で針が安定しない場合は、マイクとの距離を20〜30cm程度に調整してください。

    基準ピッチの切り替え(A415〜A444):バロック音楽で使われるA415ピッチから、現代標準のA440、日本の吹奏楽やオーケストラで広く採用されているA442、さらに欧州オケ基準のA444まで、画面のチップで即座に切り替え可能です。合奏の指定ピッチに合わせて設定してください。

    12平均律の音名・周波数対照表(A4=440 Hz / 442 Hz)

    12平均律は1オクターブ(周波数比2:1)を12の均等な半音比率に分割した調律体系です。

    中央ハ(C4)から第4オクターブの各半音における、国際標準ピッチ(A4=440 Hz)および日本の合奏標準(A4=442 Hz)の周波数対照表は以下の通りです。

    第4オクターブの12平均律周波数対照表(C4〜B4)
    音名階名(固定ド)A4=440 HzA4=442 Hzセント比率(C4基準)
    C4ド(中央ハ)261.63 Hz262.81 Hz0 ¢
    C#4 / Db4ド# / レb277.18 Hz278.44 Hz100 ¢
    D4レ293.66 Hz295.00 Hz200 ¢
    D#4 / Eb4レ# / ミb311.13 Hz312.54 Hz300 ¢
    E4ミ329.63 Hz331.13 Hz400 ¢
    F4ファ349.23 Hz350.81 Hz500 ¢
    F#4 / Gb4ファ# / ソb369.99 Hz371.68 Hz600 ¢
    G4ソ392.00 Hz393.78 Hz700 ¢
    G#4 / Ab4ソ# / ラb415.30 Hz417.19 Hz800 ¢
    A4ラ(基準ピッチ)440.00 Hz442.00 Hz900 ¢
    A#4 / Bb4ラ# / シb466.16 Hz468.28 Hz1000 ¢
    B4シ493.88 Hz496.13 Hz1100 ¢

    音響物理:セントの対数尺度と唸り(ビート)の発生原理

    セント(cent)は音程(周波数の比率)を表す対数尺度です。セント差(Δc)は周波数比 f2 / f1 から「Δc = 1200 × log2(f2 / f1)」で算出され、1オクターブを1200セント、半音を100セントと定義します。周波数が固定差ではなく比率で定義されるため、高音域でも低音域でも人間の聴覚における音程差の知覚と一致します。

    わずかに周波数の異なる2音が同時に鳴ると、位相の干渉によって音量が周期的に変動する「唸り(ビート)」が発生します。うなり周波数は2音の周波数差「|f1 - f2|(Hz)」で定まり、例えば440 Hzと442 Hzを同時に鳴らすと1秒間に2回の唸りが生じます。チューニングとはこの唸りをゼロに近づける作業です。

    管楽器の温度ドリフトと音速変化:空気中の音速 v は気温 t(℃)に対して「v = 331.5 + 0.6t(m/s)」で近似されます。気温が上がると音速が速くなり、管楽器の共鳴周波数も高くなります。室温が5度上昇するとピッチは約15セント高くなるため、冷えた楽器を十分に温めてから調律することが重要です。

    移調楽器の実音(コンサートピッチ)と記音の読み替え

    クロマチックチューナーはマイクに入力された「実音(実際に鳴っている周波数)」を検出します。管楽器に多く見られる移調楽器では、楽譜上の記音と実音が異なるため、以下の読み替えが必要となります。

    主要な移調楽器の記音と実音(コンサートピッチ)対応表
    楽器名調性楽譜の記音チューナーの表示実音音程関係
    B♭クラリネット / トランペットB♭管ド(C)シ♭(B♭)長2度(全音)下
    E♭アルトサックスE♭管ド(C)ミ♭(E♭)長6度下
    B♭テナーサックスB♭管ド(C)シ♭(B♭)長9度(1オクターブ+全音)下
    FフレンチホルンF管ド(C)ファ(F)完全5度下
    フルート / オーボエ / バイオリンC管(実音)ド(C)ド(C)同音(移調なし)

    測定可能範囲(25 Hz〜2200 Hz)とトラブルシューティング

    本ツールの検出帯域は25 Hz(5弦ベースのLow-B=30.9 Hzを含む)から2200 Hz(ピッコロの最高音域近く)まで対応しています。安定した測定のための注意点は以下の通りです。

    • 低音楽器でのオクターブ跳躍防止:コントラバスやチューバなどの極低音は小型マイクで基音が拾いにくく、第2倍音(1オクターブ上)を検出することがあります。マイクに楽器を近づけ、太く豊かな息やボウイングで基音を鳴らしてください。
    • 周囲の暗騒音・エアコン音の遮断:マイクは室内の空調ファンや話し声などの周期音にも反応します。静かな環境で測定するか、楽器をマイクに近づけてS/N比(信号対雑音比)を確保してください。
    • 管楽器の温度変化によるピッチ上昇:管楽器は息の暖かさで管内温度が上がると音速が増し、ピッチが全体的に上がります。必ず数分間のウォームアップ演奏を行ってから調律してください。
    • 声楽・ボーカル測定時の注意点:声のピッチを確認する際は、過度なビブラートを抑えたまっすぐなロングトーン(母音あやオなど)で発声してください。声域の限界近くで無理に高い音を出そうとすると声帯を痛めるため、自然に出せる快適な音域で音感を確かめましょう。

    よくある質問

    クロマチックチューナーとは何ですか?

    特定の楽器の弦ではなく、12半音すべての音を判定できるチューナーです。最も近い音名と、そこからのズレ(セント)を表示するため、どんな楽器・どんな調弦にも使えます。

    測れる音の高さの範囲は?

    25 Hz〜2200 Hzです。コントラバスの低い音からピッコロの高音まで、ほとんどの楽器の実用域をカバーしています。

    合っているかどうかの目安は何セントですか?

    ±3セント以内を目安にしています。半音は100セント、1オクターブは1200セントで、3セントのズレは合奏でもほとんど気になりません。

    ギターの標準チューニングにも使えますか?

    使えますが、弦ごとの目標音が出るギターチューナーのページの方が速く合わせられます。変則チューニングやカポ使用時の確認にはクロマチックが便利です。

    万能チューナーとして、どんな楽器に使えますか?

    マイクで音を拾える楽器ならどれでも使えます。ギター・ベース・ウクレレ・バイオリン・管楽器・ピアノの単音確認など、12平均律のどの音でも最も近い音名とセント誤差を表示します。使い方は「開始」を押してマイクを許可し、1音ずつ出して針の中央を狙うだけです。楽器ごとの目標音を使いたい場合は、ギターやバイオリンなど専用ページの方が素早く合わせられます。

    音声は外部に送信されますか?

    されません。解析はすべてブラウザ内のメモリで行われ、タブを閉じるか停止すればマイクへのアクセスは即座に解除されます。