12弦ギターチューナー無料|6コースの調弦をマイクで判定
12弦ギターの6コースを1本ずつ合わせられる、無料のオンラインチューナーです。6〜3コースのオクターブペア(太い弦と細い弦の組み合わせ)と、2・1コースのユニゾンペアに対応し、針メーターでズレをセント単位で表示します。判定はすべてブラウザ内で行われます。
操作パネル
使い方
時間領域の自己相関(NSDF)に放物線補間を組み合わせ、基本周波数をサブサンプル精度で検出します。6コースの基準音E2〜E4(A4=440 Hzの12平均律)に対するズレをセントで表示します。
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「開始」でマイクを許可し、他の弦を軽く押さえて1コースずつ弾いてください。6〜3コースはまず太い方の弦を合わせ、次に細いオクターブ弦を合わせます。2・1コースは2本のユニゾンがうならず一本に聴こえるまで追い込みます。針が中央の緑(±3セント以内)になれば完了です。
12弦は張力が強く、1本合わせると全体がわずかに動きます。6弦側から1弦側へ一巡したら、もう一度6弦側に戻って確認するのがコツです。12フレット付近ではじくと基音がきれいに出て針が安定します。
12弦ギター全12弦(6コース)の周波数対照表
12弦ギターは、通常の6弦ギターと同じ6コース(EADGBE)の音名配列を持ちますが、各コースが2本ずつのペア弦で構成されています。低音側の第6〜第3コースは主弦(通常ピッチの太い弦)と副弦(1オクターブ高い細い弦)のオクターブペア、高音側の第2・第1コースは同じ高さのユニゾンペアです。
本チューナーの画面カードは各コースの基本音名を表示します。A4=440 Hzおよび日本の吹奏楽・合奏基準であるA4=442 Hzにおける各弦の正確な周波数は下表の通りです。
| コース番号 | 主弦(本弦) | 主弦周波数 | 副弦(ペア弦) | 副弦周波数 | ペア種別と音響的役割 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第6コース | E2 | 82.41 Hz (442: 82.78 Hz) | E3 | 164.81 Hz (442: 165.56 Hz) | オクターブペア。重厚な低音に明瞭な輪郭と抜けの良い高域成分を付加 |
| 第5コース | A2 | 110.00 Hz (442: 110.50 Hz) | A3 | 220.00 Hz (442: 221.00 Hz) | オクターブペア。コード進行のベースラインを立体的に響かせる弦 |
| 第4コース | D3 | 146.83 Hz (442: 147.50 Hz) | D4 | 293.66 Hz (442: 295.00 Hz) | オクターブペア。中音域の煌びやかな倍音を強調しアンサンブルで際立つ |
| 第3コース | G3 | 196.00 Hz (442: 196.89 Hz) | G4 | 392.00 Hz (442: 393.78 Hz) | オクターブペア。全12弦の中で最も細く高張力。過度な巻き上げによる断線に注意 |
| 第2コース | B3 | 246.94 Hz (442: 248.06 Hz) | B3 | 246.94 Hz (442: 248.06 Hz) | 同音ユニゾン。微小な位相差による自然な天然コーラス効果を生む |
| 第1コース | E4 | 329.63 Hz (442: 331.13 Hz) | E4 | 329.63 Hz (442: 331.13 Hz) | 同音ユニゾン。高音メロディの音圧とサステインを豊かに増強 |
オクターブペアとユニゾンペアの音響心理とコーラス効果
12弦ギター特有の幻想的で広がりのあるサウンドは、物理的なアコースティック・コーラス効果(音響的うなり)によって生み出されます。
第6〜第3コースでオクターブ上の弦を重ねる理由は、アコースティックギターの低音弦(E2〜G3)が持つ暗くこもりがちな音色に、明るく煌びやかなアタック成分を付加するためです。一方、第2・第1コース(B3・E4)をオクターブにしてしまうとB4(約494 Hz)やE5(約659 Hz)という極端な高音になり、楽器全体のバランスが崩れるため、同じ音程のユニゾンペアとして設計されています。
- 天然のビート(唸り)とコーラス感:2本の弦を完全に同じ周波数に調律しても、わずか0.5〜1セントの微小な誤差やピッキング時の位相のズレにより、1秒間に数回の緩やかな振幅変動(唸り)が発生します。これが12弦ギター独特の豊潤な厚みとなります。
- 指で弾く際の弦接触順:ダウンストロークでは通常、細い副弦(オクターブ弦)にピックが先に当たり、その直後に太い主弦が鳴ります。この数ミリ秒の時間差が、きらびやかなアルペジオの立体感を生み出します。
- 第3コース副弦(オクターブG弦)の物理的限界:G4(392.00 Hz)は、通常の1弦E4(329.63 Hz)よりも全音半高く調弦される極細プレーン弦(.008〜.010インチ)です。弦の破断限界張力に近いため、調弦時は慎重に少しずつペグを回してください。
12弦ギターの段階的調弦法(2パス方式)とトラブルシューティング
12本の弦が狭い間隔で隣り合っているため、マイクによる調弦では1本ずつ独立して音を拾わせる技術が不可欠です。
- 親指とピックの使い分け:コース内の太い主弦を親指の腹で弾いてまず合わせ、次に細い副弦をピックの先で軽く弾いて合わせます。2本同時に弾くと、オクターブ間の合成波形によりチューナーの針が交互に振れて測定が難しくなります。
- 隣接コースのミュート:調弦していないコースに手のひらや左指の腹を軽く触れさせ、共鳴振動をシャットアウトしてください。特にアコースティックギターのボディ内部での共振を防ぐことが測定安定の秘訣です。
- ペグの取り違えに注意:ヘッドストックに12個のペグが密集しているため、回しているペグと弾いている弦が一致しているか必ず指で辿って確認してください。隣の弦のペグを巻き上げて弦を切ってしまう事故が最も多発します。
- 2段階チューニング(粗調と微調):12本の弦を順に張っていくと、ネックと表板が引っ張られて最初に合わせた低音コースがフラットします。1巡目は大まかに合わせ、2巡目で目標ピッチの中央(±3セント以内)へ追い込んでください。
総張力(テンション)管理と楽器保護の安全ガイドライン
12弦ギターの総張力は、標準的な6弦ギター(約55〜65 kgf)のほぼ2倍にあたる約100〜120 kgfに達します。この巨大な物理的負荷からネックやボディを守るため、多くのプロギタリストやリペア技術者が特別な運用を行っています。
- 半音下げ(全音下げ)調弦とカポタストの活用:楽器への負担を減らすため、全弦を半音下げ(D#標準)または全音下げ(D標準)に調弦し、演奏時に1〜2フレットにカポタストを装着してレギュラーピッチを再現する手法が広く推奨されています。
- ブリッジの浮きとトップ板の膨らみ(ベリーアップ):弦の過大な張力により、ブリッジ後方の表板が持ち上がったりブリッジ剥がれが起きることがあります。定期的に弦高とトップ板の平坦度を確認してください。
- ライトゲージ専用設計の厳守:12弦ギターには必ず「12弦ギター専用ライトゲージ」(.010〜.047等)を使用してください。6弦ギター用のミディアムゲージ等を張ると、ネックの許容張力を超えて破損の原因になります。
- 下から巻き上げる調弦原則:音程を合わせる際は、必ず目標より低い位置からペグを巻き上げて合わせてください。ペグポストでの弦の緩みを無くし、ピッチの保持力を最大化します。
よくある質問
オクターブペアの合わせ方のコツは?
まず太い弦(低い方)を基準音に合わせ、次に細い弦(1オクターブ上)を合わせます。細い弦は張りすぎると切れやすいため、少し低めから少しずつ上げてください。2本同時に弾いたとき、うなりが消えて澄んだ一音になれば正解です。
ユニゾンペア(2・1コース)はどう合わせますか?
同じ音程の2本を1本ずつ針の中央に合わせた後、2本同時に弾きます。わずかなズレがあると「ウォーン」といううなりが聴こえるので、うなりが消えるまで片方を微調整してください。
合っているかどうかの目安は何セントですか?
±3セント以内を合っている目安にしています。半音は100セントなので、3セントは半音の約30分の1の細かさです。アンサンブルではこの範囲に収まっていれば十分澄んで聴こえます。
アコギの12弦はどうやって合わせますか?
12弦は同じ音名の2本が1組(コース)になっています。低音側の4コース(6〜3弦)はオクターブ違い、高音側の2コース(2・1弦)は同じ高さです。各コースの太い方から合わせ、次に細い方を合わせる順で進めてください。アコギの12弦は張力が大きいため半音下げて使う奏者も多く、その場合もこのページで1本ずつ確認できます。
音声は外部に送信されますか?
されません。マイク信号の解析はすべてブラウザ内のメモリで行われます。タブを閉じるか停止すればマイクへのアクセスは即座に解除されます。
12弦ギターの弦交換直後のチューニングが安定しない理由は?
細い副弦(特に3コースのオクターブG弦)は伸び率が高く、太い主弦とは張力特性が異なります。また12本の総張力(約100〜120 kgf)がネックとトップ板にかかるため、1本締めるごとに他の弦が緩みます。交換直後は軽く弦をストレッチし、2〜3巡繰り返して調弦してください。