AVシンクテスト無料|音声と映像のズレ・遅延を調整

映像と音声のタイミングのズレ(リップシンク)をブラウザ上で測定・調整できる、無料のAVシンクテストです。4回の予備ビートに続く5拍目でフラッシュとクリックを同時に提示し、オフセットつまみで一致点を探すことで、テレビやオーディオ機器に必要な補正量をms単位で割り出せます。セリフと口の動きの不一致は映画やゲームの没入感を損ないます。本ツールはWeb Audio APIのサンプル精度ハードウェアクロックによりJavaScriptタイマーのジッターを排除し、ミリ秒単位で厳密な遅延補正量を特定します。

操作パネル

使い方

ITU-R BT.1359-1に準拠し、視覚刺激(フラッシュ)と聴覚刺激(クリック)の時間差を−300〜+300 msの範囲で連続調整できる5ステップのカデンス較正を行います。100、120(500 ms周期)、150 BPMの等時性カデンスで4拍の予備音を鳴らした直後の第5拍でレティクル点滅とクリック音を同時送出し、知覚的一致点から表示遅延および音声伝送遅延の差分を算出します。

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    開始ボタンを押すと、4拍の予備ビートでテンポを掴み、5拍目で中央のフラッシュとクリックが提示されます。クリックがフラッシュより先なら「音声が先行」、後なら「音声が遅延」です。つまみを動かし、2つが1つの出来事に感じる点を探してください。

    光は秒速約30万km、音は秒速約343 m(1 mあたり約3 ms)で伝わります。自然界では音が映像より遅れて届くのが普通のため、人間は音声の遅れ(約−125 msまで)には寛容ですが、音声が映像より先に来る状況(+45 msで検知)には敏感です。

    画面のスライダーを左右にドラッグしてオフセットを調整します。微調整ボタン(±1 ms、±5 ms、±10 ms)を活用し、複数回のサイクルを通じて光と音が完全に一体化する値を決定します。

    診断カードに表示される判定(放送基準、許容範囲内、検知可能、過度なズレ)を確認し、表示された推奨補正ミリ秒数を控えます。

    AVアンプやサウンドバーの「リップシンク」「オーディオディレイ」設定項目に測定値を入力するか、テレビのゲームモードを有効にして映像遅延を短縮します。

    ITU-R BT.1359-1に基づくAV同期許容基準と知覚限界

    国際電気通信連合(ITU)の勧告「ITU-R BT.1359-1」では、放送番組における音声と映像の相対遅延時間に関する人間の知覚特性と許容限界が厳密に定められています。

    人間は進化の過程において「光が先に届き、遅れて音が届く」という物理法則に慣れているため、音が遅れる現象には比較的寛容ですが、音が映像より先に届く状況には強い不快感を抱きます。下表はその基準値と知覚影響の一覧です。

    ITU-R BT.1359-1音声・映像相対遅延時間の国際許容基準一覧
    同期状態検知限界許容限界人間の知覚影響と特徴
    音声先行(+値)+45 ms+90 ms自然界ではあり得ない現象のため違和感が極めて強く、不自然なアフレコ感が生じる
    音声遅延(−値)−125 ms−185 ms遠くの音と同様の遅れのため許容度が高く、軽微なズレなら無意識に脳が補正する
    放送基準(SMPTE)±15 ms該当なしマスター制作・送出の目標値。通常の人間の知覚では同期ズレを一切認識できない
    過度なズレ(過大)+90 ms超 または −185 ms超限界超過口の開閉と発話内容が完全に乖離し、視聴者の集中力や作品への没入感が完全に崩壊

    テレビ・サウンドバー・Bluetoothの音ズレ要因と補正手順

    現代のホームシアターやPC環境における音ズレ(リップシンクエラー)は、映像表示側の高画質化フレーム処理遅延と、音響伝送側のバッファリング遅延の不均衡によって発生します。

    スマートテレビでは倍速補間やHDR動的トーンマッピング、超解像スケーリングにより50〜150 msの映像表示遅延が生じます。これに対しBluetoothオーディオ(SBC/AAC)は無線パケットの安定伝送と再送制御のため100〜220 msの音声遅延を生じさせます。また、低遅延なaptX-LLやLC3コーデックを使用するか、有線ケーブルで直接接続することで遅延を劇的に削減できます。

    補正を行う際は、まずテレビを「ゲームモード」や「PCモード」に設定して映像処理をバイパスし、それでも解消しない差分をAVアンプやサウンドバーのリップシンク補正機能(ms指定)に入力してください。VLC等のPC再生ソフトでは「J」「K」キーで音声トラックのタイミングを即座に微調整できます。また、ブラウザのバックグラウンドタブでは描画フレームレートが低下するため、必ず最前面タブで測定してください。

    このページでわかること:音声と映像のズレ(リップシンク)調整、TV・サウンドバー・Bluetoothの遅延確認。

    よくある質問

    AV同期(リップシンク)のズレはなぜ起きるのですか?

    4K/8Kテレビの映像処理(フレーム補間、HDRトーンマッピング、アップスケーリング)が映像を50〜150 ms遅らせ、Bluetoothオーディオ(SBC/AAC)が100〜220 msのバッファリングで音声を遅らせるためです。

    ITU-R BT.1359-1の許容値は?

    検知限界は音声が+45 ms先行/−125 ms遅れ、許容限界は+90 ms先行/−185 ms遅れです。放送マスターは±15 msを目標としています。

    どうやって補正すればいいですか?

    AVアンプやサウンドバーの「リップシンク」「オーディオディレイ」設定に測定値を入力します。テレビはゲームモード/PCモードで映像処理を迂回すると、最大100 msの遅延を削減できます。

    セリフと口の動きが合わないとき、最初に何を確認すべきですか?

    まずBluetoothイヤホンやスピーカーを使っていないか確認してください。次にテレビの映像処理設定、最後にAVアンプの遅延補正の順で切り分けると効率的です。

    画面のリフレッシュレート(60 Hz / 120 Hz)による測定限界はありますか?

    60 Hzパネルでは1フレームが約16.7 ms、120 Hzでは約8.3 msです。画面描画はこのフレーム周期で量子化されるため、単一発の目視だけでなく複数回のビートを通じて平均的に判断してください。

    視聴位置とテレビ画面の距離は同期判定に影響しますか?

    影響します。音は空気中を約343 m/s(1 mあたり約3 ms)で進むため、画面から3 m離れると光に対して音が約9 ms自然に遅延します。必ず普段動画を見る定位置に座ってテストしてください。