三味線チューナー|無料で本調子・二上り・三下がりの調弦
マイクを使って一の糸・二の糸・三の糸の音程をセント単位で測定できる、無料のオンライン三味線チューナーです。長唄や地唄、津軽三味線で使われる「本調子」「二上り」「三下がり」の3大調弦プリセットを切り替えて調弦できます。アプリのインストール不要で、スマートフォンやパソコンのブラウザからすぐに正確な調弦が行えます。
操作パネル
三味線の調弦方法と使い方
時間領域の自己相関法(NSDF)により、マイク入力から三味線の弦振動の基本周波数をリアルタイム検出します。本調子・二上り・三下がりの各弦目標ピッチ(4本=C基準:C3〜C4)に対して±50セントの範囲でズレを測定します。音声データは端末のブラウザ内でのみ処理され、外部への送信は一切行われません。
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「チューナーを開始」を押し、マイクへのアクセスを許可します。調弦したい調弦名(本調子・二上り・三下がり)を選択し、静かな環境で一の糸から順に弾いて音を合わせます。メーターの針が中央の「0」を指し、緑色に点灯するまで糸巻き(天神の糸巻き)を微調整してください。
三味線の調弦では、糸巻きを回すだけでなく「駒(こま)」を置く位置が全体の音程(オクターブピッチ)に直結します。胴(皮)の上に置く駒の位置が棹側に寄りすぎると弦長が短くなり高音寄りのツボが狂い、音緒(おねお)側に寄りすぎると音程が低くなります。胴の標準的な位置(下から指2〜3本分程度、流派指定の位置)に駒を正しく据えてから調弦を始めてください。
伝統的な和楽器の調弦では、まず一の糸を調子笛や基準音(4本=Cなど歌い手の声域や曲に合わせた本数)に合わせ、二の糸・三の糸は開放弦の響き(サワリや唸り)を耳で聴いて合わせるのが基本です。このチューナーの各弦「基準音を再生」ボタンで基準ピッチを鳴らし、耳で唸りが消える感覚を掴む練習にもご活用いただけます。
三味線の調弦表|本調子・二上り・三下がり×本数
三味線の調弦は、3本の糸の相対的な音程で決まります。基準の高さは「本数」で上下させるため、調弦表は絶対音ではなく音程関係(インターバル)と4本=C基準の例で覚えると応用が利きます。下の表の「1→2」「2→3」「1→3」は、それぞれ一の糸から二の糸、二の糸から三の糸、外側どうしの音程です。
| 調弦 | 一の糸 | 二の糸 | 三の糸 | 1→2 | 2→3 | 1→3 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 本調子 | C | F | C | 完全4度 | 完全5度 | オクターブ |
| 二上り | C | G | C | 完全5度 | 完全4度 | オクターブ |
| 三下がり | C | F | B♭ | 完全4度 | 完全4度 | 短7度 |
本数を1つ上げると、3本すべてが半音高くなります(例:4本の一の糸はC、6本はD)。
津軽三味線の調弦は二上り(CGC)が基本
津軽三味線でもっとも標準的に使われる調弦は、二の糸を1音上げた二上りです。4本(C基準)なら一の糸C・二の糸G・三の糸C、いわゆるCGCになります。力強く華やかな響きで、即興演奏や掛け合いに向きます。本調子や三下がりに切り替える曲もあるため、三味線ページで弾き比べて耳を慣らすのもおすすめです。
アプリ不要で使える(iPhone・Android)
このチューナーはブラウザだけで動作するため、iPhone(Safari)でもAndroid(Chrome)でもアプリのインストールは不要です。ページを開いてマイクを許可するだけで測定を始められます。音声データは端末内で処理され、外部に送信されることはありません。
三味線の調弦をHzで確認する
三味線の調弦では、一の糸・二の糸・三の糸の相互関係を「完全4度」「完全5度」といった音程比率で合わせるのが伝統ですが、デジタルのチューナーや音響解析ツールを用いる際は、具体的な周波数(Hz)の数値を把握しておくと迷わずに音を合わせられます。現代の三味線音楽で最も基準として用いられる「4本(壱越:C基準・A4=440 Hz)」における各調弦の理論周波数は下表の通りです。長唄や地唄の基礎となる本調子では、一の糸がC3(130.81 Hz)、二の糸がF3(174.61 Hz)、三の糸がC4(261.63 Hz)となります。
津軽三味線や民謡で多用される「二上り(にあがり)」では、二の糸を1音上げてG3(196.00 Hz)に合わせます。一の糸と二の糸が完全5度、二の糸と三の糸が完全4度の関係になり、開放弦をかき鳴らした際に力強く豊かな倍音が響きます。また、端唄や芝居の哀愁ある場面で使われる「三下がり(さんさがり)」では、三の糸を1音下げてB♭3(233.08 Hz)にセットします。外弦どうしの間隔が短7度となり、独特の陰影と情感を持った響きが生まれます。
ここで留意すべき点は、三味線における調弦表の数値はあくまで「4本=C」を前提とした一つの基準例に過ぎないという点です。三味線には絶対固定の音高はなく、唄い手の声域や曲の指定(例えば男性の低い唄なら1本=Aや2本=B♭、女性や高い曲なら5本=C♯や6本=Dなど)に合わせて「本数」を上下させます。本数を変更すると3本の糸全体のピッチが半音単位で平行移動しますが、糸どうしの音程関係(インターバル比率)はそのまま保たれます。スマートフォンのマイクで合わせる際は、まず一の糸をご自身の本数の周波数に正確に合わせ、そこを起点に二の糸・三の糸を追い込んでいくと確実です。
| 調弦 | 一の糸 | 二の糸 | 三の糸 | 周波数例 (Hz) |
|---|---|---|---|---|
| 本調子 | C3 | F3 | C4 | 130.81 / 174.61 / 261.63 |
| 二上り | C3 | G3 | C4 | 130.81 / 196.00 / 261.63 |
| 三下がり | C3 | F3 | B♭3 | 130.81 / 174.61 / 233.08 |
糸巻き・駒・サワリの調整
三味線のピッチ合わせは、糸巻きを回す機械的な作業だけでは完結しません。楽器本体の構造上、糸巻き(転手)の保持力、胴の上に置く駒(こま)の正確な位置、そして上駒付近の「サワリ」機構の接触状態という3つの要素が複雑に連動して音程と音色を決定づけます。どれか1つでもセッティングが崩れていると、チューナーのメーター上では合っているように見えても、実際に撥で弾いたときに不快な唸りが出たり、演奏中に急激にピッチが狂ったりする原因になります。
特に木製の糸巻きはネジやギアを持たないテーパー構造(摩擦止め)であるため、回す際は天神の穴へ向かって奥へとしっかり押し込みながら回転させるのが鉄則です。また、可動式の駒を置く位置も弦の有効振動長に直結します。駒が棹側(上)に数ミリ寄るだけで全体の弦長が短くなり、高音の勘所が著しくシャープ(上ずり)します。さらに、一の糸に独特のビーンという心地よい唸りを与えるサワリも、糸の溝への収まりや山への乗り方が適切でなければ、単なる耳障りな雑音(びびり)に変わってしまいます。調弦が合わないときは、以下の5項目を順に点検してください。
- 糸の初期伸びと馴染み:新しい絹糸やテトロン糸は張力で伸び続けるため、調弦前に指で糸を軽く引っ張ってたるみを取り、数分演奏してから再度合わせます。
- 糸巻きの押し込みと摩擦力:糸巻きが戻って緩んでしまうときは、天神の穴に軸を強く押し込みながら回します。滑る場合はチョークの粉を微量塗布します。
- 駒の位置の再現性:胴の下端から指2本半から3本分など、毎回全く同じ位置にまっすぐ駒を立てます。棹側へ寄ると弦長が短くなり音程が高くなります。
- サワリ山の接触と溝の収まり:一の糸がサワリの山に触れすぎると音が詰まり、離れすぎるとサワリが付きません。サワリ調整ネジを少しずつ回して調整します。
- 部屋の湿度と皮・糸の伸縮:雨の日や乾燥した日は皮の張りや絹糸の張力が大きく変動します。エアコンの直風を避け、室温と湿度が安定した場所で合わせます。
よくある質問
本調子・二上り・三下がりの違いと音程関係は何ですか?
三味線の調弦は3本の弦の相対的な音程関係(インターバル)で定義されます。本調子(ほんちょうし)は一の糸と二の糸が完全4度、二の糸と三の糸が完全5度(外弦同士はオクターブ、例: C3-F3-C4)で、長唄などの基本です。二上り(にあがり)は二の糸を1音(長2度)上げたもので、1-2間が完全5度、2-3間が完全4度(例: C3-G3-C4)となり、津軽三味線や華やかな民謡に多用されます。三下がり(さんさがり)は三の糸を1音下げたもので、1-2間・2-3間ともに完全4度(例: C3-F3-B♭3)となり、端唄や哀愁のある曲で用いられます。
基準の高さ(本数)はどう選べばよいですか?
三味線には絶対的な固定ピッチはなく、演奏する曲目や唄い手(声の高さ)に合わせて「本数(1本〜12本など)」で基準音を上下させます。本チューナーの初期設定は一般的な4本(壱越:C)を基準としていますが、基準ピッチ調整機能で全体の高さを変更することも可能です。
三味線と沖縄の三線(さんしん)はどう違いますか?
三味線は本土の伝統楽器で、皮には撥水加工皮・犬皮や合成皮が張られ、大型の撥(ばち)で叩くように演奏します。一方、沖縄の三線はニシキヘビの皮(蛇皮)が張られ、水牛の角で作られた爪(義甲)を指にはめて弾きます。調弦の相対音程関係は共通点が多いものの、胴の構造・音色・使われる楽譜(五線譜/文化譜 vs 工工四)が異なります。
サワリ(さわり)がついている弦はどう合わせればよいですか?
一の糸の上端にある「サワリの山」によって独特の倍音と唸り(ビーンという持続音)が生じるのが三味線の特徴です。倍音が豊かに出ているときはチューナーの針がわずかに揺れることがありますが、弦を弾いた直後の基音(アタック音)を捉えて糸巻きを合わせるとスムーズに決まります。
調弦がすぐに狂ってしまう時の対策は?
新しい糸を張った直後は糸(絹糸やナイロン・テトロン糸)が伸びやすいため、調弦前に軽く弦を指で引っ張って馴染ませてください。また、木製の糸巻きが緩んで戻ってしまう場合は、糸巻きを胴の奥側へ押し込みながら回すことで摩擦力を効かせて固定します。
調弦表はどこにありますか?
このページの「三味線の調弦表」に、本調子・二上り・三下がりの各糸の音と音程(4本=C基準)をまとめています。本数を変えても糸どうしの音程関係は変わらないので、表を自分の本数に置き換えて使ってください。
津軽三味線の標準調弦は?
津軽三味線で最もよく使われるのは二上りです。4本(C基準)では一の糸C・二の糸G・三の糸C(CGC)になります。このチューナーの「二上り」プリセットを選べば、この音程にそのまま合わせられます。
iPhoneのSafariで使えますか?
はい。iPhoneやiPadのSafari、AndroidのChromeなど主要なブラウザで動作します。ページを開いてマイクの使用を許可すると測定が始まります。アプリのインストールや会員登録は不要です。
おすすめのチューナーは?
実機を演奏中に合わせるなら、反応が速く周囲の音を拾いにくいクリップ式チューナーが便利です。ただし購入やアプリの準備を待たずに合わせたいときは、このページが無料のブラウザ代替になります。最終的な音程はご自身の耳で確認してください。
調子笛とチューナーの違いは?
調子笛は、歌い手の声域に合わせて全体の高さ(本数)を決める基準音を出す笛です。チューナーは、その基準に合わせた各弦のピッチのズレを数値で示します。まず調子笛や基準音で高さを決め、次にこのチューナーで各糸を追い込むと効率的です。