DADGADチューナー無料|ケルト系モーダル調弦に対応
ギターのDADGAD調弦(低い方からD・A・D・G・A・D)を合わせられる、無料のオンラインチューナーです。開放弦が長調にも短調にも属さない響きになるモーダルな調弦で、ケルト音楽やフィンガースタイルで愛用されています。針メーターでズレをセント単位で表示します。イギリスのフォークギタリスト、デイヴィ・グラハムが中東音楽のウードに着想を得て広め、ピエール・ベンスーザンらのフィンガースタイルや、レッド・ツェッペリンの名曲「カシミール」などのロックでも象徴的な浮遊感あるドローンサウンドを支えています。ブラウザのマイク入力からリアルタイムで周波数を測定し、高精度なピッチ判定を提供します。
操作パネル
使い方
時間領域の自己相関(NSDF)に放物線補間を組み合わせ、DADGADの目標音D2〜D4に対するズレを検出します。基準はA4=440 Hzの12平均律で、解析はすべてブラウザ内のメモリで行われます。日本のオーケストラや吹奏楽基準で広く採用されているA4=442 Hzへの切り替えにも対応し、高精度なセント単位判定を端末ローカルで安全に実行します。
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「開始」でマイクを許可し、1本ずつ単音で弾いてください。標準チューニングから移行する場合は、6・2・1弦を全音下げます(EからD、BからA、EからD)。針が中央の緑(±3セント以内)になれば完了です。
弦を緩める方向の調整では、ペグの遊びで音程が戻ることがあります。一度わざと低めまで緩めてから上げる方向で合わせると、安定して落ち着きます。
調弦の順序は低音の第6弦から高音の第1弦へと順に進めるのが合理的です。第5弦(A2)・第4弦(D3)・第3弦(G3)の中央3本はレギュラーチューニングと同じ音程を維持するため、チューニング中の絶対的な音程リファレンスとして機能します。
耳によるオクターブ確認も併用してください。第4弦(D3)と第6弦(D2)の開放、第2弦(A3)と第5弦(A2)の開放をそれぞれ鳴らし、澄んだオクターブの響きが得られているかを聴き取ります。最後に全開放弦を一掃きストロークし、Dsus4特有の調和したドローンを確認してください。
DADGAD開放弦の基準周波数一覧表
DADGADチューニングは、開放弦の音名(低音からD・A・D・G・A・D)をそのまま名前に冠した変則調弦です。
標準的なレギュラーチューニング(EADGBE)と比較すると、第6弦・第2弦・第1弦の3本をそれぞれ全音(長2度/200セント)下げるだけで構成されます。中央の第5弦・第4弦・第3弦はそのまま保持されるため、中音域の指板把握を活かしながら移行できる親しみやすさがあります。
| 弦 | 音名 | 音程関係・役割 | 周波数 (A4=440 Hz) | 周波数 (A4=442 Hz) | レギュラーからの変化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第6弦 | D2 | ルート(最低音の主音) | 73.42 Hz | 73.75 Hz | E2(82.41 Hz)から全音下げ |
| 第5弦 | A2 | 完全5度(中低音の土台) | 110.00 Hz | 110.50 Hz | 変更なし(レギュラーと同音) |
| 第4弦 | D3 | オクターブ上のルート | 146.83 Hz | 147.50 Hz | 変更なし(レギュラーと同音) |
| 第3弦 | G3 | 完全4度(サスペンドの核) | 196.00 Hz | 196.89 Hz | 変更なし(レギュラーと同音) |
| 第2弦 | A3 | 完全5度(高音側の5度) | 220.00 Hz | 221.00 Hz | B3(246.94 Hz)から全音下げ |
| 第1弦 | D4 | 2オクターブ上のルート | 293.66 Hz | 295.00 Hz | E4(329.63 Hz)から全音下げ |
3度を排したモーダル和音(Dsus4)の音響物理と共鳴
DADGADが「モーダル(旋法)チューニング」と呼ばれる理由は、6本の開放弦の構成音にあります。使用されている音はD音(ルート)、A音(完全5度)、G音(完全4度)の3音のみで構成されており、コードの性格(明るい長調か暗い短調か)を決定づける「3度の音(長3度F#または短3度F)」が意図的に排除されています。
この調弦の和音構造は本質的に「Dsus4」であり、和声的な機能が解決しないまま宙に浮いたような神秘的で開放的な音響空間を作り出します。
- 指一本で明暗を切り替える柔軟性:第3弦の2フレット(F#)を押さえれば瞬時にDメジャーへと解決し、第3弦の1フレット(F)を押さえれば哀愁を帯びたDマイナーへと変化します。開放弦そのものが特定の調性に縛られないため、モーダル音楽や民族音楽の旋法と極めて自然に溶け合います。
- バグパイプを模した共鳴ドローン:ケルト音楽においてDADGADが爆発的に普及した背景には、スコティッシュ・パイプやイーリアン・パイプスのような伝統的バグパイプの持続低音(ドローン)をアコースティックギター1本で再現できる音響的利点があります。
- 共鳴現象(シンパセティック・レゾナンス):D音とA音という完全協和音程(完全1度・4度・5度・8度)が重なるため、1本の弦を弾くだけでギターのボディ全体と他の開放弦が強く共鳴し、リバーブをかけたかのような豊かな倍音とサステインが得られます。
DADGAD調弦のトラブルシューティングと安定化の手順
3本の弦を全音緩めるDADGADでは、弦の振幅変化や共鳴音によるチューナーの誤読を防ぐための実践的な配慮が必要です。
- 共鳴によるオクターブ誤認の回避:第2弦(A3=220 Hz)と第5弦(A2=110 Hz)、第1弦(D4=293.66 Hz)と第4弦(D3=146.83 Hz)および第6弦(D2=73.42 Hz)はそれぞれオクターブ関係にあります。第2弦を弾いた際に第5弦が共振すると、マイクが低域のA2を拾って針が迷うことがあります。調弦中の弦以外は、指や手のひらで触れて確実にミュートしてください。
- 緩めた高音弦のピッチドリフト対策:第1弦と第2弦は全音緩められることで張力が低下し、弦の初期伸びやペグポストの緩みが露呈しやすくなります。調弦後は軽く弦を指で引っ張って馴染ませ、1分後に必ず再確認を行ってください。
- カポタスト使用時の注意:ケルト音楽では曲のキーに合わせて2フレット(E)、4フレット(F#)、5フレット(G)などにカポタストを装着することが頻繁にあります。カポを装着するとフレットへの押し付け圧力でピッチがシャープするため、必ずカポを外した状態で本チューナーにより正確に調弦を済ませてからカポを取り付けてください。
- 低音D2の入力感度:第6弦のD2(73.42 Hz)は一般的な端末マイクが苦手とする周波数帯です。ピックで鋭く弾くよりも、親指の腹で太く丸い音を鳴らし、弦の激しい初期振動が減衰して音程が落ち着いたタイミングでメーターの数値を読み取ってください。
ネック張力バランスとフィンガースタイル向けゲージ選定
6本中3本の弦を全音下げることで、ギターのネックにかかる総張力はレギュラーチューニングに比べて約10〜15%程度減少します。この物理的張力の低下は、演奏性とギターのセットアップに直接影響を与えます。
- 低音弦・細弦のビビり(フレットノイズ)抑制:張力が下がると弦の振れ幅(振動の振幅)が大きくなるため、弦高が低めに設定されたギターではローフレット付近でビリつきが発生しやすくなります。
- 変則調弦向けカスタムゲージの活用:DADGADを常用するプレイヤーの間では、緩める第1弦・第2弦・第6弦をやや太くした「カスタムライト」や「ライトトップ・ヘビーボトム」(例: 1弦を.012から.013へ、6弦を.053から.056へ)の弦セットが好まれます。張力を適正値に戻し、芯のある力強いアタックを維持できます。
- レギュラーチューニングへの復帰手順:DADGADからレギュラーチューニング(EADGBE)に戻す際は、第1弦(D4→E4)を巻き上げる際に最も断線が起きやすくなります。ペグを一気に回さず、少しずつ均等にテンションを戻してください。
- 指板ポジションの再構築:第3弦〜第5弦はレギュラーと同じですが、第1弦・第2弦は全音下がっているため、レギュラーのコードフォーム(特にハイコードのバレーコード)はそのまま使えません。開放弦を響かせる部分押弦フォーム(2〜3指でのオープンコード)から習得を始めるのがコツです。
よくある質問
DADGADの開放弦の音程は?
低い方からD2(73.42 Hz)、A2(110 Hz)、D3(146.83 Hz)、G3(196 Hz)、A3(220 Hz)、D4(293.66 Hz)のDADGADです。標準チューニングから6・2・1弦を全音下げた形です。
DADGADはどんな響きですか?
開放弦に3度の音が含まれないため、長調にも短調にも決まらない浮遊感のある響きになります。ドローン弦を響かせたままメロディーを弾くケルト音楽や、フィンガースタイルの奏法と相性が抜群です。
標準チューニングから移行するときのコツは?
6・2・1弦を緩める際は、一度目標より少し低めまで下げてから上げて合わせてください。緩めっぱなしだと演奏中に音程が戻ってしまうことがあります。
ダドガド(DADGAD)の合わせ方は?
ダドガドは6弦からD・A・D・G・A・Dの並びです。標準から6弦をD、2弦をA、1弦をDへ下げ、5弦(A)・4弦(D)・3弦(G)はそのままにします。緩める弦が多いので、最後は必ず上げる方向で合わせると演奏中に戻りにくくなります。2フレットにカポを付けるとE(ミ)系の響きになり、ケルト系の曲でよく使われます。
音声は外部に送信されますか?
されません。解析はすべてブラウザ内のメモリで行われ、タブを閉じるか停止すればマイクへのアクセスは即座に解除されます。
DADGADとオープンD(DADF#AD)の決定的な違いは何ですか?
オープンDは3弦がF#(長3度)で常にメジャーコードが鳴ります。一方、DADGADは3弦がG(完全4度)で3度音を含まないサスペンド構造(Dsus4)のため、押弦次第でメジャーにもマイナーにも自在に展開できる柔軟性があります。