イヤホンテスト無料|密閉度・左右音量差・音質チェック

カナル型や完全ワイヤレスイヤホンの装着状態や音質をブラウザ上で診断できる、無料のオンラインイヤホンテストです。イヤーピースが耳にフィットして低音が抜けていないか(密閉度チェック)、左右で音量や音質にズレがないかを簡単に診断できます。カナル型本来の低音性能を引き出し、ドライバー不良やノズル詰まりを客観的に切り分けます。

操作パネル

耳を守りましょう。小さい音量から始めてください。聞こえないからといって音量を上げないでください。表示はdBFS(デジタル基準の相対値)であり、SPLではありません。

使い方

左右独立したトーンバースト、位相チェックシグナル、および低域シール検証ノイズを再生してイヤホンの音響特性を診断します。Web Audio APIによる50 Hz重低音と500 Hz基準正弦波の交互再生、125 Hzから8 kHzの1オクターブ刻みモノラル信号を用い、外耳道の密閉度とファントムセンター(音像定位)を測定します。

On this page

    イヤホンを耳に装着し、しっかりと密閉されているポジションに調整します。

    「密閉度(シール)チェック」を再生します。密閉が正しければ豊かな低域の唸りが聞こえますが、隙間があると低音が劇的に小さくなります。

    「左右バランス」と「周波数テスト」を順に再生し、左右の耳で同じ強さ・同じ高さの音が聴こえているか確認します。

    50 Hz重低音再生中にイヤホン本体を指で軽く押し込みます。低音が急激に増大する場合はイヤーピースのサイズ不足や密閉漏れが原因です。

    左右バランスの周波数ステップ(125 Hz〜8 kHz)を再生し、音像が頭部中央に定位するか確かめます。高域のみ左右に偏る場合はノズルメッシュの耳垢詰まりを疑います。

    外耳道密閉(アコースティックシール)と音響インピーダンスの物理特性

    カナル型イヤホン(IEM)はイヤーピースから鼓膜に至る約1 cm³の極小な閉空間を空気圧で直接駆動します。

    耳穴との間に隙間が生じると音響シャント(側路)が形成され、低域に対するハイパスフィルターとして働きます。50 Hzの音波は圧力変化が緩やかなため隙間から空気が逃げ、200 Hz以下の低域で10〜20 dB以上の音圧低下が生じます。

    一方、500 Hz基準音は周期が速く微小な隙間から空気が逃げにくいため音圧が保たれます。この音響インピーダンスの周波数特性の違いを利用し、ドライバー自体の故障と装着不良を確実に切り分けます。

    外耳道は長さ約2.5 cmの閉管に近く、音速343 m/sのもとで f = v / (4L) ≈ 3.4 kHz付近に共鳴ピークを持ちます。イヤーピースの挿入深度によって共鳴位置が変化し、中高域の明瞭度に影響を与えます。

    周波数別音響シール損失とノズル詰まり診断表

    外耳道密閉不良およびノズル詰まりが各周波数帯域に及ぼす音響影響
    周波数 (Hz)波長 (343 m/s)密閉漏れ時の音圧変化ノズル耳垢詰まり時の影響音像定位・診断ポイント
    50 Hz6.86 m10〜20 dB以上激減(低音消失)影響極小(音圧は透過)密閉の有無を即座に判定する最重要帯域
    125 Hz2.74 m6〜12 dB低下(厚みの喪失)影響極小バスドラムやベースの量感不足を確認
    250 Hz1.37 m3〜6 dB低下(薄い音質)軽微な減衰左右の耳穴のサイズ差による左右不均衡
    500 Hz0.69 mほぼ減衰なし(0〜1 dB)軽度の減衰本ツールの基準トーン・密閉非依存の動作確認
    1 kHz0.343 m影響なし(安定帯域)中域の曇り開始ボーカルのファントムセンター中央定位を確認
    4 kHz0.086 m影響なし(共鳴域)明瞭度の著しい低下波長が短く汚れの散乱・遮蔽影響が増大
    8 kHz0.043 m影響なし急激な減衰・高域消失音像が詰まっていない側へ極端に偏向

    イヤーピース選定とノズル清掃・トラブルシューティング

    イヤーピースにはシリコンと低反発フォームがあります。フォーム素材は体温で耳穴の凹凸に密着し優れた密閉性と低音をもたらしますが、高域がわずかに減衰します。シリコンは装着が迅速で高域がクリアですが、隙間ができやすいため左右で異なるサイズを選ぶことも有効です。

    片側だけ音が小さい場合、ノズル先端の防塵メッシュへの耳垢詰まりが主な原因です。8 kHzの短波長(約4.3 cm)は微小な汚れで容易に散乱されるため高域が偏ります。清掃は乾いた極細ブラシを用い、アルコール液が内部へ浸透しないよう注意してください。

    音量バランスの乱れは、OSのアクセシビリティ設定(左右バランス)やBluetooth通信時の左右独立ボリューム同期エラー、完全ワイヤレスのバッテリー劣化でも生じます。

    外耳道保護と聴覚安全・過大入力防止

    密閉された約1 cm³の外耳道内部では音圧レベルが急激に上昇します。密閉漏れで50 Hzが聴こえないからと音量を上げると、密閉が戻った瞬間や500 Hz基準音に切り替わった際に大音量が鼓膜に直撃し音響外傷の危険があります。測定は小〜中音量で行ってください。

    イヤホンを無理に耳奥へ押し込むと外耳道の擦過傷や鼓膜接触事故を招きます。また密閉状態から急激に引き抜くと負圧による気圧外傷が起きるため、ゆっくり脱着してください。

    清掃や左右交換を行っても特定の耳で音が小さく聴こえる状態が続く場合は、突発性難聴や耳垢栓塞の可能性があります。自己判断を避け、速やかに耳鼻咽喉科専門医を受診してください。

    このページでわかること:イヤホンテスト、左右チェック、装着感と密閉度、音漏れと音量バランスの確認。

    よくある質問

    イヤーピースのサイズが合っているかどうやって分かりますか?

    このテストの低音を鳴らしながらイヤホンを軽く耳に押し込んだとき、音量が大きく変わる場合は普段の密閉が足りていません。ワンサイズ大きいイヤーピースをお試しください。

    片方だけ音が小さいときはどうすればいいですか?

    イヤーピース先端のフィルターに耳垢や皮脂が詰まっているケースが非常に多いです。アルコールを含ませた綿棒等で優しく清掃してみてください。

    AirPods Proの装着テストと同じですか?

    AirPods公式のテストと同様に、低音の密閉とステレオバランスの確認を目的としています。本ツールはあらゆるメーカーのイヤホンでブラウザから利用可能です。

    50 Hzと500 Hzを交互に鳴らすシールテストの原理は何ですか?

    500 Hzの中音域は微小な空気漏れの影響を受けませんが、50 Hzの重低音は密閉が破れると音圧が外へ逃げます。500 Hzだけが大きく50 Hzがかすかにしか聴こえない場合は密閉が不完全です。

    イヤホンのファントムセンターが左右に偏る主な原因は何ですか?

    左右のイヤーピースの密閉度の違い、ドライバーユニットの感度公差、ノズルメッシュの耳垢詰まり、または左右の聴力差が原因です。1〜2 dBの音量差でも音像は音量が大きい側へ偏ります。

    片側が小さい原因がイヤホン故障か耳の不調か確かめる方法は?

    イヤホンの左右を物理的に入れ替えて耳に装着するスワップテストを行います。音の小ささがイヤホンと一緒に移動すれば本体の不具合、同じ耳に留まる場合は耳垢や聴力差が原因と判断できます。