タイミングブラインドテスト|遅延を聴き分け

同じ音をわずかにずらして重ねたとき、2つの音として分離できるか、1つの広がった音に融合するか。この境界はハース効果(先行音効果)として知られています。40 msから2 msまでの遅延をABX方式で聴き分けてみましょう。

耳を守りましょう。小さい音量から始めてください。聞こえないからといって音量を上げないでください。表示はdBFS(デジタル基準の相対値)であり、SPLではありません。

使い方

元信号と指定ミリ秒だけ遅延させた信号をA・Bとして提示し、ABX試行の正解率を二項検定で評価します。短い遅延ではコムフィルタリングによる音色変化が手がかりになります。

クリック音では5〜10 ms、音楽や会話では35〜50 ms付近を境に、2つの音として分離し始めます。それより短い遅延では音は融合し、空間的な広がりや「コムフィルター」特有のこもった音色として聞こえます。

ドラムのマルチマイク録音では、マイク間の数msのズレが位相干渉を生み、音色を変えます。このテストで時間分解能の感度を把握しておくと、録音時のマイク位置調整に役立ちます。

よくある質問

ハース効果(先行音効果)とは?

1〜35 ms以内に届いた2つの音を脳が1つの音として融合し、早く届いた方向に定位する現象です。

2つの音に分離して聞こえるのは何msから?

クリック音で約5〜10 ms、音楽や会話では35〜50 msが目安です。

コムフィルタリングとは?

遅延した音と元の音が混ざると、f = 1/遅延時間の周期で位相が打ち消し合い、特定の周波数が欠けた独特のこもった音色になる現象です。2〜10 msの遅延で顕著になります。