耳鳴り周波数特定無料|キーン音の測定ツール
耳鳴りの「キーン」「ジー」という音の高さ(周波数)を、正弦波トーンを動かして特定する無料の耳鳴り周波数特定ツールです。自分の耳鳴りに近い周波数を知ることで、音響療法の参考やノイズによるマスキングの目安として役立てられます。Webブラウザ上で動作し、純音と狭帯域ノイズのみを用いて自覚的なピッチを探索・記録できます。医療診断や治療を目的としたものではなく、耳鼻科受診時のメモとしてご活用ください。
操作パネル
耳を守りましょう。小さい音量から始めてください。聞こえないからといって音量を上げないでください。表示はdBFS(デジタル基準の相対値)であり、SPLではありません。
使い方
Web Audio APIで純音(正弦波:200 Hz〜14 kHz)、Q = 15のバンドパスフィルターを通した狭帯域ノイズ、および三角波(低周波ハム音)をリアルタイム生成します。音量は安全のため初期値 -30 dBFS、上限 -6 dBFS に制限されており、左右パンニングと端末内保存に対応しています。
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静かな環境でイヤホンまたはヘッドホンを装着し、音量を小さめに設定して「マッチングトーンを再生」を押します。音量スライダーは初期値 -30 dBFS(最大 -6 dBFS)に安全制限されています。測定は音量の大きさを競うものではなく知覚の照合であるため、必ず小さめの音量から開始してください。
音の性質を選択します。澄んだ「キーン音」なら純音(正弦波)、音高感が曖昧な「シー」「蒸気音」なら狭帯域ノイズ(Q = 15)、低音の「ブーン」「唸り」なら低周波ハム(三角波)を選びます。耳鳴りの音色に合わせた波形を選ぶことが正確なマッチングの第一歩です。
対象の耳(左耳・両耳・右耳)を選びます。片耳のみの耳鳴りの場合はその耳に音をルーティングします。片耳のみの急激な発症や悪化がある場合は耳鼻科受診が必要です。
周波数スライダーをゆっくり動かし、自分の耳鳴りの高さ(ピッチ)に一致するポイントを探します。4 kHz〜12 kHzの高域に現れることが多いです。プリセット(250 Hz〜14 kHz)でおよその帯域を掴んだ後、50 Hz刻みのスライダーで挟み込むように微調整します。
周波数を特定したら、音量スライダーを耳鳴りの主観的な大きさと同等になるよう合わせます。大音量で耳鳴りをかき消そうとせず、同等か控えめな音量で短時間で合わせてください。
周波数と音量を特定したら、狭帯域ノイズを試して耳鳴りの感覚が和らぐか確認できます。一致した結果は「マッチをデバイスに保存」を押してブラウザ内に記録できます。なお本ツールは純音・狭帯域ノイズのみを生成し、環境音によるマスキングには環境音専用ツールをお使いください。
このツールは医療機器ではなく、診断や治療を目的としたものではありません。耳鳴りの悪化、突発的な難聴、めまいや痛みを伴う場合は、速やかに耳鼻咽喉科専門医を受診してください。
周波数プリセットと耳鳴り知覚・マスキング特性の対照表
本ツールの10種類の代表的周波数プリセットと、合成される音響信号、臨床的に報告される耳鳴りの知覚特徴およびマスキングの目安を整理した対照表です。
| 周波数プリセット | 合成波形 / 音種 | 知覚表現の例 | 音響・臨床的特徴とマスキング目安 |
|---|---|---|---|
| 250 Hz | 三角波(低周波ハム) | ブーン、ゴーという機械音 | 低音域の血管音や耳管狭窄に関連。倍音を含む三角波で知覚を照合 |
| 1,000 Hz (1 kHz) | 正弦波(純音) | ポーン、ピーという中音 | 聴力検査の基準周波数帯。純音でのピッチ同定が比較的容易 |
| 2,000 Hz (2 kHz) | 正弦波(純音) | ピピッという電子音 | 会話の明瞭度に関わる帯域。軽度難聴域と一致することがある |
| 3,000 Hz (3 kHz) | 正弦波(純音) | 甲高い金属音 | 騒音性難聴の初期ディップ周波数。外耳道共鳴の影響を受け始める帯域 |
| 4,000 Hz (4 kHz) | 正弦波(純音) | キーンという代表的な金属音 | 外耳道共鳴による音響外傷の4 kHzノッチ。臨床上最も報告が多い |
| 6,000 Hz (6 kHz) | 正弦波(純音) | 鋭いホイッスル音 | 高音域の騒音暴露部位。純音のピッチ同定が難しくなり始める帯域 |
| 8,000 Hz (8 kHz) | 正弦波 / 狭帯域ノイズ | テレビ(CRT)のような高音 | 標準聴力検査の上限。Q=15の狭帯域ノイズでの照合も有効 |
| 10,000 Hz (10 kHz) | 狭帯域ノイズ / 純音 | 電気的なシズル音 | 超高音域の知覚。ピッチ分解能が粗いため狭帯域ノイズが有効 |
| 12,000 Hz (12 kHz) | 狭帯域ノイズ (Q=15) | シュー、シャーという蒸気音 | 有毛細胞の高域脱落に伴う広がりある耳鳴り。狭帯域ノイズが適合 |
| 14,000 Hz (14 kHz) | 狭帯域ノイズ (Q=15) | 極めて高いヒス音 | 可聴域上限付近の雑音。加齢や音響負荷による高域反応低下が関係 |
測定精度・再現性とトラブルシューティング
ブラウザ上で動作するWeb Audio APIによる耳鳴りマッチングには、病院の防音室で行われるオージオメーター検査とは異なる環境的・聴覚的制約が存在します。結果を正しく評価するために以下の点をご確認ください。
- dBFSとdB SPLの差異:表示される音量(dBFS)はデジタルの相対値です。ヘッドホンのボリューム位置によって実際の音圧(dB SPL)は異なるため、絶対値ではなく「同一音量での相対比較」として扱ってください。
- ヘッドホン・イヤホンでの聴取推奨:内蔵スピーカーでは部屋の反射や定在波で音色が乱れます。左右を独立して評価できる密閉型ヘッドホンや有線イヤホンの使用を推奨します。
- 高音域におけるピッチ弁別とブラケティング法:6 kHz以上の高音域では人間の耳のピッチ分解能が粗くなります。迷う場合は、明らかな「高すぎる音」と「低すぎる音」で挟み込み、間隔を狭めていくブラケティング法をお試しください。
- Web Audio APIの再生制限:ブラウザの自動再生防止機能により、ページを開いただけでは音が出ません。画面上の再生ボタンをタップして再生を開始してください。
- 端末内保存(localStorage)の仕様:マッチ結果はブラウザ内にのみ保存されます。プライベートモードやキャッシュ削除を行うと消去されるため、必要に応じて画面を記録してください。
- 純音と狭帯域ノイズに特化した設計:本ツールは周波数と音量の特定を目的としており、自然環境音(雨音や川のせせらぎ等)は含みません。環境音によるマスキングには環境音専用ツールをご活用ください。
臨床的境界と安全上の注意(受診基準)
耳鳴りの周波数特定は、自覚症状を把握し医療機関での問診を円滑にするための教育的なセルフチェックツールです。本ツールは疾患の診断や治療、音響療法を提供するものではありません。
聴覚保護のため再生音量は最大でも -6 dBFS に制限されていますが、耳鳴りをかき消そうと大音量で聴き続けると、内耳の有毛細胞に負担をかけ難聴を招く危険があります。必ず耳鳴りと同等か控えめな音量で、短時間で測定を完了してください。
以下のような症状に該当する場合は測定を中止し、速やかに耳鼻咽喉科専門医を受診してください。
- 片耳のみに生じる耳鳴り(一側性):聴神経腫瘍や内耳局所病変、突発性難聴などの兆候である可能性があります。
- 突然発症した、または急激に悪化した耳鳴り:早期治療が重要な突発性難聴や急性低音障害型感音難聴の疑いがあります。
- 心拍と一致してドクドクと響く耳鳴り(拍動性):頭頸部の血管性病変(動静脈奇形など)が原因となっている可能性があります。
- めまい、ふらつき、回転性のめまいを伴う場合:メニエール病や前庭神経炎など、内耳・平衡感覚器官の疾患が疑われます。
- 耳の痛み、耳だれ、顔面の麻痺や違和感を伴う場合:外耳・中耳の急性炎症や顔面神経疾患の合併が考えられます。
よくある質問
耳鳴りの周波数を特定するメリットは何ですか?
自分の耳鳴りの大まかな高さや音質が分かると、耳鼻科受診時に症状を正確に伝えられるほか、狭帯域ノイズによるマスキングの目安になります。なお本ツールは純音と狭帯域ノイズの特定専用で、環境音は含みません。
キーンという高音の耳鳴りはどの周波数が多いですか?
一般的には4,000 Hz(4 kHz)から8,000 Hz(8 kHz)前後に多くみられます。成人外耳道の共鳴(2.5〜4.5 kHz)で増幅された音響エネルギーが内耳有毛細胞を傷めやすく、4 kHzノッチが形成されやすいためです。
テスト中に耳鳴りが大きくなったらどうすればいいですか?
直ちに再生を停止してください。大音量で合わせようとすると聴覚に過大な負担がかかります。必ず耳鳴りと同じか少し小さめの音量(初期値 -30 dBFS)で、数分以内の短時間で合わせてください。
このツールで雨音や川のせせらぎなどの環境音は再生できますか?
再生できません。本ツールは耳鳴りの周波数と音量を特定するために、純音、狭帯域ノイズ、低周波ハム音のみを合成します。自然環境音によるマスキングには環境音専用ツールをご利用ください。
片耳だけに耳鳴りがある場合、注意すべき点はありますか?
片耳のみ(一側性)の耳鳴り、心拍と一致する拍動性の耳鳴り、または急激に発症・悪化した耳鳴りは、突発性難聴や血管性病変などの疑いがあります。測定を中止し速やかに耳鼻咽喉科専門医を受診してください。
音量スライダーの数値(dBFS)は病院の聴力検査と同じですか?
異なります。病院の聴力検査で用いられるdB HLや物理音圧のdB SPLとは異なり、本ツールのdBFSはデジタル最大出力を0 dBFSとした相対値です。音量の絶対値を測定するものではありません。