マイクループバック|10秒録音で声を確認

マイクに入った音を10秒間録音して連続再生する、無料のマイクループバックテストです。話しながら聴くのとは違い、骨伝導の影響を受けずに「相手に聞こえている声」を客観的に確認できます。レベルメーター、波形表示、直接モニタリングに対応します。話しながら聴く際に生じる発話阻害(遅延聴覚フィードバック)を回避し、通話相手に届く純粋な音色や部屋の反響を冷静に評価できます。

操作パネル

耳を守りましょう。小さい音量から始めてください。聞こえないからといって音量を上げないでください。表示はdBFS(デジタル基準の相対値)であり、SPLではありません。

使い方

Web Audio APIとMediaRecorderで10秒の音声バッファをブラウザ内メモリに録音し、連続ループ再生します。録音データはサーバーに送信せず、ページを再読み込みすると消去されます。ブラウザ内のMediaStreamConstraintsにより、前処理を一切排除した「Studio Raw(完全非加工)」と、エコーキャンセラー・ノイズ抑制・自動ゲイン制御(AGC)を有効にした「Enhanced DSP(通話アプリ同等)」をワンクリックで切り替えて比較検証します。

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    「Studio Raw」ではブラウザのエコーキャンセル・ノイズ抑制・自動ゲイン制御(AGC)を無効化し、マイク素子と部屋の音をそのまま測定できます。「Enhanced DSP」ではZoomやGoogle Meetなどと同じ前処理を通した声を確認できます。

    直接モニタリング(ライブ再生)を使うときは必ずヘッドホンを着用してください。スピーカーから出た音がマイクに戻るとハウリングが発生し、聴覚やスピーカーを損傷する恐れがあります。

    入力デバイスを選択し、「10秒録音ループバック」ボタンを押して通常の発話距離(口元から10〜15 cm)で声を出します。進行バーが10秒に達すると自動停止します。

    録音直後からシームレスなループ再生が開始されます。メーターのピーク値とRMS値、波形表示を確認し、過大入力によるクリッピングがないかチェックします。

    「WAVエクスポート」を押せば録音した音声を無劣化WAVファイルとして手元に保存できます。

    バッファサイズとサンプリング周波数別のモニタリング遅延計算表

    マイク入力をリアルタイムに耳へ返す直接モニタリングでは、オーディオバッファサイズとサンプリング周波数によって不可避のデジタル遅延が生じます。

    下表は主要サンプリング周波数におけるバッファサイズ別の片道遅延時間と発話への影響です。Web Audio APIでは入出力バッファとレンダリング(128サンプル)が加算され、実往復遅延は片道値の2〜3倍となります。

    オーディオバッファサイズ別モニタリング遅延時間と発話影響一覧
    バッファサイズ44.1 kHz 遅延48 kHz 遅延96 kHz 遅延DAF(遅延聴覚フィードバック)と発話への影響
    128 samples2.90 ms2.67 ms1.33 ms往復約8 ms。違和感はほぼ皆無で自然に発話できるプロ録音水準
    256 samples5.81 ms5.33 ms2.67 ms往復約15 ms。敏感な話者はわずかに二重声を感じる境界域
    512 samples11.61 ms10.67 ms5.33 ms往復約30 ms。DAF効果によりろれつが回らなくなる発話妨害が発生
    1024 samples23.22 ms21.33 ms10.67 ms往復約60 ms。完全なやまびこ状態となり同時発話が極めて困難

    波形解析メトリクスと診断バッジの判定基準

    10秒の録音が完了すると、プログラムはバッファ内の全サンプルを走査してPeak dBFS、RMS dBFS、Crest Factor(波高比)を算出し、入力状態を以下の基準で自動診断します。

    クレストファクター(波高比)は音声のダイナミックレンジを示す指標です。自然な発話では10〜16 dB程度ですが、強いコンプレッサーやAGCが作動すると比率が縮小(<6 dB)し、マイクへの息吹きかけや吹かれ(ポップノイズ)があると過大(>20 dB)になります。

    • SILENT(無音 / ピーク ≤ −45 dBFS):マイクのハードウェアミュートや端子未接続、入力デバイス選択誤りを点検してください。
    • QUIET(過小入力 / ピーク −45〜−24 dBFS):ゲイン不足です。マイク本体またはOSの入力音量を上げてください。
    • OPTIMAL(適正レベル / ピーク −24〜−3 dBFS):適正なゲインステージングです。推奨目標値は −18〜−6 dBFS です。
    • LOUD(過大入力 / ピーク > −3 dBFS):クリップ寸前です。マイクから少し離れるかゲインを下げてください。
    • CLIPPED(歪み発生 / サンプル値 ≥ 0.995 または ピーク ≥ −0.1 dBFS):波形が天井に張り付いてデジタル歪みが発生しています。即座にゲインを下げて再録音してください。

    音響フィードバック(ハウリング)防止と安全対策

    直接モニタリングをスピーカー再生環境で有効にすると、スピーカーから出た音がマイクに再入力される正帰還ループが形成され、1〜4 kHz付近で激しいハウリングが発生します。

    ハウリングはミリ秒単位で急激に振幅が増大し、スピーカーのツイーター焼損や突発的な聴覚障害を招く危険があります。直接モニタリングを使用する際は必ずヘッドホンを装着し、音量を最小から徐々に上げてください。Web会議アプリがバックグラウンド起動している場合は二重取得を防ぐためアプリ側をミュートしてください。

    よくある質問

    ライブモニタリングと10秒ループの違いは?

    ライブは遅延のある自分の声を話しながら聴くため、遅延聴覚フィードバック(DAF)で話しにくくなります。10秒録音してから再生すれば、話すことに集中でき、後から客観的に聴けます。

    モニタリングにヘッドホンが必要なのはなぜ?

    スピーカー経由だとマイクが出力音を拾って無限のフィードバックループが生じ、耳に痛いハウリングが発生します。必ずヘッドホンを使用してください。

    録音はどこかに送信されますか?

    いいえ。録音はブラウザのメモリ内だけで処理され、ページを閉じると消えます。ネットワークに音声が送信されることはありません。

    話し声の適切なレベルは?

    ピークが−18〜−6 dBFSに収まるのが目安です。波形の上部が平らに潰れていたら入力が大きすぎます。マイクとの距離(4〜6インチ程度)や入力ゲインを調整してください。

    クレストファクターとは?

    ピークとRMSの比(dB)です。話し声では10〜16 dBが自然な目安で、極端に低いと圧縮やクリップ、高すぎると破裂音などの一過性ノイズが疑われます。

    録音した音声をローカル保存できますか?

    保存可能です。「WAVエクスポート」ボタンをクリックすると、ブラウザメモリ内の10秒録音バッファを非圧縮WAVファイルとして端末に直接ダウンロードできます。